2010年、高校一年生だった自分は、同級生とたった二人で人生初めてのバンドを結成した。
「白熊ピカソズ」、そんなヘンテコな名前の、湘南の片隅のパンクバンドから自分の全てが始まった。
あれから13年、誰からも見向きもされなかった小さくて孤独な反骨が、
いつしか多くの人を巻き込んで、大き過ぎるくらいの自由へと形を変えた。
本展示は、私Mai-kouが16歳から29歳の今日に至るまでの、音楽及びアートワークに纏わる、
"SHIROKUMA"という屋号を掲げての13年間の活動記録である。
これらは自分のこれまでのアウトプット殆ど全てとも、十代から二十代の集大成とも言える。
音楽とアートワークは自分の中で同義の存在であり、決して、一方がもう一方の付属品ではない。
いつ何時も双方が作用し合うことにより、自分のアイデンティティのアウトプットを可能にしてきた。
しかしこれらを実現するのに自分1人では到底不可能で、いつでも周囲に居るあらゆる人の協力のもと成り立ってきた。
クリエイティブでエッジの効いた、心から信用できる仲間達が
自分の周りに、こんなにも沢山居てくれることは私の誇りであり支えでもある。
13年前1人ぼっちで歯を食い縛っていた自分は、彼らと出会い創作やその空間を共にしたことで、ものづくりの面白さに深く浸かることができた。ゼロから形あるものを生み出し、世の中を振動させることの楽しさを知ることが出来た。
私はもう、1人じゃない。
何処までも自由だし何処へでも飛んでいける。